研究室紹介

はじめに

石や宇宙のちりは、今から約46億年前に、太陽系ができはじめたころつくられたものです。 それゆえ、隕石の中には初期太陽系の様々な情報が含まれています。 一方、地球の岩石も地球という我々に最も身近な惑星を知る重要な情報源です。

達は、そのような惑星物質の組織、内部構造、化学的性質を電子顕微鏡などの最先端の研究手法を使って調べ、その中に秘められた情報を読み解こうとしています。 その他にも、隕石の母天体(微惑星)が形成され、成長していくプロセスで起こった様々な現象(たとえば天体や隕石の衝突、天体内部における熱・水による物質変化など)を実験的に再現し、隕石やちりに見られるものと比較する研究も行っています。 また、地球内部マントルの高温高圧状態を実験的に再現し、地球深部の現象を探る研究も行っています。

のような惑星物質の精密な観察・分析、そして再現実験を通して、太陽系の起源から惑星の形成・進化にいたる様々なプロセスを解明していくことが私たちの目的です。


当研究室の主要研究テーマ

  • 太陽系はどのような原材料によってつくられたか。
  • 太陽系原始星雲では何が起こったか。
  • 微惑星はどのように形成され、成長・進化して行ったか。
  • 小惑星、彗星とは何か。コンドライトや惑星間塵との関係はどうか。
  • 地球型惑星の内部はどうなっているか。
  • 地球型惑星はどのように形成され、成長・進化して行ったか。

この分野に進みたい人へのアドバイス

達が目指す研究を行うためには、私達はまず宇宙のあらゆる構成物の基本単位である「鉱物」をよく知っている必要があります。 とは言っても、「鉱物の科学」は皆さんにとってなじみあるものではないでしょう。 高校では教えてくれませんものね。 だったら、まずは鉱物を実際に見て触ってみてください。 最近は各地でミネラルショーが開かれたり、地元の博物館に結構立派な標本があったりします。 当研究室にも鉱物標本がありますので、見たかったら申し出てください。 見るとき、「これは宇宙の基本単位なんだ」と思いながら見てください。 きっと多くの人がその魅力にひかれるでしょう。 そして、さらにその学問を少しかじってみると、それが如何に奥深く興味の尽きないものか気づくと思います。 特に最近は、ナノスコピックな科学の進歩とともに、鉱物の研究も(宇宙、環境、材料、生物と様々な方面で)大きな勢いで進展しています。

質を対象とする分野の授業(岩石学、岩石学実験など)は当研究室の内容とも密接に関連しますので、受けておくと役に立つでしょう。 鉱物は結晶です。 ですから、鉱物を知るには、結晶とは何かを理解している必要があります。 結晶に関連した授業科目は化学科や物理学科にもありますので、もし余裕があれば、無機化学、物理化学、物性物理学、X線・電子線回折学などの科目を履修しておくのもよいでしょう。

4回生になって当研究室に入ったあと、実際の研究はほとんど室内でやることになります。 しかし、私達が対象としているのはあくまでも自然(宇宙)です。 地球は私達にとって最も身近な惑星であり、実際の惑星物質を学ぶ素晴らしいトレーニング場です。 若いころに野外に出て、岩石や鉱物が実際にできている様子を幅広く観察しておくことは、将来(宇宙の研究をやるときにも)きっと役にたちます。

後に、「鉱物は地球や惑星の基本単位であり、その中に地球・惑星の起源や進化の謎を解く鍵が秘められている」という発想にあなたの胸がときめいたとしたら、そのときめきを大切にし、どんどん増大させて行ってください。 いつか一緒に研究に胸おどらせるときがくることを楽しみにしています。